なんで積立で投資するの?『ドルコスト平均法』の活用法。

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資産運用するなら積立投資?

つみたてNISAやiDeCo、いろんな制度でも使われている積立投資。

投資信託の購入でも、毎月積立で購入することをすすめられます。

毎月一定額を積み立てていくように投資をすることを積立投資と呼んでいます。

そして、その積立投資の投資戦略を『ドルコスト平均法』と言っています。


ところで、ドルコスト平均法を使うことで、リスクが小さくなると言うけれど、一体なんで?

ドルコスト平均法の効果って、ちゃんとわかっている人は意外と少ないのかもしれない。


ドルコスト平均法って?

まずは、ドルコスト平均法の条件を確認。

⑴ 資産価格が大きく変動していること。

⑵ 定期的に『定額』で買い付けること。

ドルコスト平均法が意味を持つためには、この条件が必要です。


たとえば、資産価格が変動していない定期預金や定期積金、個人向け国債といった資産に毎月積立するのは、ドルコスト平均法ではなく、ただの積立です。

株式資産のように、価格が変動していて初めてドルコスト平均法の意味を持ちます。

さらに、変動幅が大きくなればなるほど、ドルコスト平均法は効果が上がるようになってきます。


次に、定期的に定額で買うこととは、毎月、四半期、毎年、間隔はいつでもいいが、毎回同じ金額で買い付けることがドルコスト平均法になります。

毎回の買い付け金額が変わってしまったら、ドルコスト平均法になりません。


よくある間違いの一つに、ドル建て養老保険のような外貨建ての積立保険があります。

外貨建て保険の場合は、保険料をドルで支払うために、毎回買い付け金額(円)が変わってしまいます。

ドルで見れば、毎回同じなのかもしれませんが、ドルの視点でドル建ての保険を見ると、今度は価格変動がありません。

つまり、外貨建て保険で毎月積み立てをすることは、ドルコスト平均法にはなっていないという事です。


ドルコスト平均法の効果?

ドルコスト平均法は、「リスクを小さくする」と言われています。

この「リスクを小さくする」とは、最終的な資産額の振れ幅を小さくするという意味です。

120万円を一括で投資すると、10年後に『60万円~150万円』の間におさまる確率が68%になるといった場合で考えると。

この120万円を毎月1万円に分けて積立投資にすれば、『80万円~120万円』の範囲におさまる確率が68%になる。

といった感じで、最終目的地に到達するブレ幅を抑えることができるというわけです。


単純に考えても、これから上昇することだけが想定できるなら、毎月に分割しないで、一括で投資してしまった方が有利なはずです。

一括投資なら、これからの上昇分をすべて受け取ることできます。

もし100万円投資して、10年後に2倍になることがわかっていれば、利益は100万円です。

対して、分割投資にしてしまうと、どんどん値上がりする資産を高値で追いかけるように買っていかなければいけません。

先ほどと同じ100万円を10回に分割して購入すると、どんどん値が上がっていく中で買っていくわけですから、最終的な利益は、100万円にはなりません。


つまり、ドルコスト平均法とはメリットだけの投資手法ではないわけです。

賢い人なら、一括投資とドルコスト平均法の両方をうまく使うことを考えることだと思います。


ドルコスト平均法の一番のメリットは、下落後の回復期?

上がっていくことが確定なら、分割よりも一括投資の方が効果は高い。

しかし、世の中そうそう上手くいかないと思っている人は多いはず。

まさにその通りで、金融市場では何が起こるかわかりません。

そして、その『何が起こるかわからない』という事が、本当のリスクの意味です。


実は、ドルコスト平均法で投資をしていると、不思議なことに、大底を付けた後の回復期に、比較的早い段階で損失を取り返せるようになります。

たとえば、株価が10,000円の銘柄に100万円を一括投資して、その後株価が半分の5,000円になってしまい、資産額が50万円に減ってしまった。

この場合に、元本を取り戻すためには、株価が元の10,000円にまで戻らないと損は取り返せません。

しかし、ドルコスト平均法で投資をしていた場合には、株価が10,000円に戻る前に、元本を取り戻すことが出来るのです。

しかも面白いことに、下げた幅の半分程度まで価格が戻るだけで、元本を取り戻せるどころか逆に利益がでていることが多いため、今後大きな下落が来たとしても安心な投資法になっています。


結論として、ドルコスト平均法が有効に機能するためには、2つの条件があることがわかります。

⑴ 投資先が下落するのみではだめで、将来的に必ず上がる見込みがあること。

⑵ 下落時に投資するのをやめたり、投資額を減らしてはいけないこと。


『投資するならドルコスト平均法が良いですよ。』という言葉だけでなく、ちゃんと意味を理解して投資することをおすすめします。

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