投資は、やっぱりお金持の方が有利なの?
お金持ちが投資で有利になるのはなぜ?
「お金持ちは、社会から優遇されている。」
「お金持ちは、お金持ちというだけで優位に立てる。」
「お金持ちの意見は社会で通りやすい。」
「お金持ちは、お金持ちになる情報網がある。」
お金持ちというだけで、みんなから一目置かれたり、優遇されたりと、なにかと有利な立場にある。
そういう考え方も、すべてが間違っているわけではないかもしれないけれど。
それだけが、お金持ちが有利になる理由じゃない。
お金持ちが投資で有利になる根本的理由。
投資で大成功をしている団体として、エンダウメントという言葉がある。
エンダウメントとは、アメリカの大学が卒業生や関係者から受けているの寄付を言います。
アメリカの大学は、これらの寄付によって運営されていると言われています。
ただ、寄付されたお金を、そのまま大学の運営に利用しているのかというとちょっと違う。
寄付を受けた大学は、その寄付金を、『投資、運用』しながら、大学の運営に使っていると言われています。
このような仕組みが、『エンダウメント投資』などと呼ばれています。
実は、お金持ちが投資でよりお金持ちになっていく根本的理由は、このエンダウメント投資と似た性質を持つためです。
お金持ちには、今は使わないお金、将来的にも使う予定がないお金が沢山あります。
エンダウメント投資も、大学が人の人生よりも長く、延々と続くことを前提に運用しています。
つまりは、長期間にわたってリスクにさらすことができるお金が沢山あるのです。
この長期間リスクにさらすことを前提に投資をできるところに、お金持ちがよりお金持ちになる投資ができる大きな理由になっているのです。
時間をかければ、リスク以上にリターンが上がるようになる。
成果が出るのに、10年20年かかってもいい。
たとえ失敗したって、これから時間をかけて取り戻せれば、それでいい。
こういうスタンスで投資ができる人は、目先のリスクなんてそれほど問題ではなくなります。
リスクというのは、かける時間である程度、減らすようコントロールできるところがある。
時間さえ無限に賭けられるなら、次第に平均回帰により期待リターンに落ち着く傾向がある。
例えば、業績が安定している企業の株式に投資をして、配当利回りが3%だったとする。
強引な設定ではあるけれど、もしこの株式が値下がりして、株価が0近くまで下がったとしても、配当金の額が延々と変わらなければ、30年後にはほぼ確実に元本を取り戻せる。
さらに長期間保有していれば、配当金分が超過収益となってくる。
これぐらい、余裕を持った投資ができたら、値下がりリスクなんて考える必要がなくなります。
お金持ちには投資を続ける余裕がある。
お金持ちというよりも、お金に余裕のある人は、リターンがでるまでに長期間かかっても構わないという余裕のある投資ができます。
もし市場の大暴落などで評価額が元本を割ることになっても、時間をかければ問題ないという余裕が持てます。
これによって、期待リターンさえそれなりにある状態であれば、どんどんリスクを取っていくことができる。
その結果、とったリスクに応じて、期待リターンが上がってくる。
お金持ちという、お金に余裕のある人は、時間を味方につけることで、期待リターンが高いところへ、どんどんリスクを取っていける。だからどんどんお金持ちになっていく。
お金持ちが投資で有利になっているのは、単純に、お金に余裕があるからなのです。
お金に余裕があるから、時間をかけて投資ができる。
もし元本を失うことになったって、金銭的に余裕があるから、多額の投資もできる。
よりリスクが高い投資ができるから、より高いリターンが狙える。
お金持ちのような投資をするためには、『一生、生活費などに使わなくても平気なお金』が用意できるかどうかということです。
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