「投資と投機は全然違う」なんて、どこのアホが言ったんだ?

それって、誤解じゃなかろうか?
「長期投資なら大丈夫?」
「投機じゃなく投資をしよう?」
「投資は世の中へ貢献すること?」
本当に、それ信じているの?
良いように勘違いさせられてはいないだろうか?
だいたい、株式投資をすすめておきながら、「投資と投機は全く違うものです。」
なんて言い方がおかしい。
株式市場なんて、所詮は巨大なカジノのようなもの。
カジノのように、熱狂し、人を惹きつけ、マネーゲームで大儲けする人がいる反面、大損する人もいる。
しかも、儲かる人と損する人を大きく分ける要因は、主に『運』。
カジノと何が違うのだろうか?
株式投資は、企業のため?
株式投資は、投機ではなく投資だという。
企業の成長のために、お金を投資する。
でも、私たちが株式を買うために払ったお金は、企業に行くのではなく、その株式を売った人のところに行く。
これって本当に株式を買うことが、企業の成長につながっていることなのだろうか?
確かに株価が上がることで、企業は融資が受けやすくなったり、他社の買収が行いやすくなったりと、間接的には様々なメリットもでてくるようです。
でも、株式を買った時に払ったお金は、その企業が行っている事業に直接影響するお金なのかと言えば違うと思う。
もし、株式市場がしばらく閉鎖されることがあったとしても、企業の事業自体に直接的な影響は、大してないのかもしれない。
株式市場は、株式という資産を、売買して利益を稼ごうとするマネーゲームの世界。
株式市場で売買したお金は、企業と投資家の間で動くのではなく、投資家の間で行き来する。
企業に直接お金を届けたいなら、株式市場よりも、社債などの債券を買った方が効率的。
株式市場はランダムウォーク。
「株価と言うのは、企業が事業を行い、様々なサービスを私たちに提供していくことで、成長するようになっている?」
株式投資を、投資と言っている人の間で、よく似たような話を聞く。
私も、最初はそう思っていた。
でも、「株価と言うのは、成長することが確実ならば、その成長はすでに株価に織り込まれている。」というのが、今では常識にもなっています。
このような考え方を「効率的市場仮説」って言います。
この「効率的市場仮説」とセットになって考えられている、株式市場の特徴に、『ランダムウォーク』という言葉もある。
『ランダムウォーク説』によれば、株式市場の株価の値動きと言うのは、ランダムだっていってます。
ランダムってことは、予測はできないし、ランダムなものを当てるために必要な要素は、『運』だけってことになる。
ランダムなものに、投資をするって、それ本気ですか?
ランダムを知り尽くした、賢明な投機家達からしたら、まさに『カモがネギを背負ってきた』って感じです。
ランダムなものに対しては、ランダムなものとの戦い方をしならければいけないのではないだろうか?
はっきり言って、株式投資を投資といっている大多数の人の意見には、ランダムに対する要素が一切入っていないように感じられる。
株式投資の姿って?
株式投資に挑戦するなら、投資と投機の両方の性質を加味して考えなければいけないのだと思う。
「投資は良くて、投機は悪い」
投機を一方的に悪者と考える姿勢。これは間違っていると思う。
多くの場合、「ちょっと株式投資をかじっただけの人のようなセリフ」に感じる。
そんなセリフは、人を『カモにしようとしている』のか、ただ『安っぽい知識をひけらかしているだけ』なのかもしれない、と思った方がいいように個人的には思っている。
株式市場で儲かっている人には、『投資のノウハウ』と『投機の技術』をどっちも持っているように感じる。
長期投資で有名な、著名投資家ウォーレン・バフェットだって、買いのタイミングと売りのタイミングがとても上手い。
特に、買いのタイミングは、抜群にうまい。
『永久保有』という言葉が有名だけど、そんなことは、買いのタイミングが抜群にうまいから言える話です。
タイミングのうまさとは、投機の技術以外の何物でもない。
投機とは、機を投じる。
チャンスと、そうでない時をちゃんと把握することだと思う。
株式市場で、『投資だけ』を考えるなんて、自殺行為だと私は思う。
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