資産運用では、コストがすべて。資産運用にかかるコストを意識し管理するために。

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資産運用ではコストがすべて?

資産運用では、コストを下げることが運用のパフォーマンスを上げるための決定打になります。

インデックスファンドなどの低コスト投資信託がもてはやされるのも、別にインデックスファンドが優秀なわけではなく、結局はコストの問題。

1にコスト、2にコスト、コスト意識が高い人ほど資産運用は上手くいく。


資産運用では、『複利で運用することが大切』だと言われている。

複利で運用すると、たった1%でも、数十年後にはとても大きな差になってくる。

100万円を年利5%で30年間運用すると、約446万円になる。

対して、年利4%で同じ100万円を同じ期間の30年間運用すると、約331万円。

その差は歴然です。

たった1%にもこだわりコストを削減することがいかに大事かがよくわかります。


インデックスファンドの火付け役、資産運用会社バンガード社の創業者ジョン・ボーグルも、著書の中で『コスト』について説明を重視ししていました。

資産運用のコストを減らせば、そこそこのパフォーマンスは約束される。

シンプルながら、とても重要なことです。


投資のコストはどこにある?

運用のコストを下げるコツは、『複雑に加工された金融商品は買わない。』です。

運用先でもっともシンプルなものと言えば、現物資産です。

現物の不動産、現物の株式や債券などが挙げられます。


インデックスファンドも含めた、投資信託などの商品は、現物資産を加工した投資商品です。

投資信託の中でもっともシンプルな商品が、インデックスファンド。

そのインデックスファンドをさらに加工した投資信託が、資産配分を一定に保つことを基本とするバランスファンドと言われるもの。

そしてさらに加工された商品が、ファンドマネージャーなどが、資産配分を市況に合わせて変更するというタイプのもの。

これはほんの一例ですが、同じ投資信託と呼ばれる分類の中にも、加工され具合が違うものが沢山ある。

投資信託を選ぶときは、『シンプルか否か』をチェックします。


また、加工のスペシャリストとも言える金融商品といえば、生命保険。

生命保険は貯蓄に向かないと言われるゆえんは、なんといってもコストが高いからです。

しかも、加工することによって、そのコストを目に見えなくしているのも大きな問題です。


当たり前ですが、加工されればされるほど、コストが増していく。

人の手が介在すればするほど、手数料と言う経費が増えていくわけです。

結局、コストを減らすためには、とにかく『シンプルなものを選べ』になります。

コスト意識の高い人にとっては、『シンプルが一番』ということです。


投資商品は、なぜコストを減らすだけで十分なのか?

物の商品は、手間をかければかけるほどいいものができる。

ブランド物のバッグや、おいしい食べ物。

高いお金を払えば、それに見合ったいいものが手に入る。

しかし、金融商品はそうはいかないことの方が多い。

投資信託のようは商品は、コストが高くなればなる分、パフォーマンスが落ちていく。


金融市場は、とても多くの人が参加している、とても大きい市場です。

それに、瞬時に価格が変動しているため、プロと素人の間に情報格差はないと言われています。


良くある例えば話が、「人通りの多い通りに100万円が落ちていることは考えられるのか?」といった思考クイズです。

もし本当に道端に本物の100万円が落ちていたら、落としてすぐ誰かが拾っている。

だから、そんな人通りが多い道端で、100万円が落ちているような場面に出くわすことはまずありえないと考えます。

株式市場で人よりも儲けようとする考えは、これと同じだと言われています

中には、サルでもプロの投資家に勝てるという話だってあります。


つまり、この話が本当なのであれば、株式市場で人よりも儲けようとすることは、そもそも不可能。

プロでも素人でも、誰がやっても似たり寄ったりのパフォーマンスにしかならない。

誰がやっても同じようなパフォーマンスなのに、高いコストを払ってしまえば、当然パフォーマンスが落ちることになる。

だから、コストを削減しろと言われているのです。


それに、もし株式市場が人によってパフォーマンスを上げられる場所であったとしても、収益性を上げる工夫に、手間と時間と労力をかけるより、コストを削減する方がずっと簡単です。

「まずは、コストを減らせ! 収益性はその後だ!」ってことです。


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